「ロット」と「pips」で利益とリスクを調整しよう!
トレーダーの方のTwitterを覗いてみると「~pips抜いた!」「~ロットは多すぎたなー」などのツイートをよく見かけます。FXの世界では「~円で~円稼いだ」を「~ロットで~pips抜いた」と表現するので「ロット」と「pips」は意味を理解し、すぐに計算できるようにしておくことをオススメします。
ロットとは
FXで用いる「ロット」とは、売買枚数の単位になります。1ロットがいくつなのかは使用するFX業者により変わりますが、私が使用しているXMでは『1ロット10万単位』になります。
例えば、USD/JPYのペアで1ロットの買い(ロング)エントリーをした場合、ドルを10万枚買ったということになり、10万枚買っている状態でドルが1円価格上昇すると、10万円の利益となります(1円×10万枚)
1ドル110円だとした場合、1ロットは110円×10万枚=11,000,000円となります。1000万円以上するので、通常であればお金持ちでなければ売買することができません。しかし、レバレッジのおかげでこれを低資産で売買することが可能となるのです。
私が使用している「XM」はレバレッジ888倍なので、資産×888の額を扱うことができます。1ドル110円で1ロット買うのに通常は11,000,000円掛かりますが、このレバレッジのおかげで、12,500円で1ロット売買することができるのです。
このように少ない資金で大きな額を動かし、資産を増やしていくことができるのが海外FXの強みになります。同じ環境でトレードする方は、1ロット=10万単位と覚えておきましょう。絶対1ロットで売買しなければならないというルールはなく、最小0.01ロット(1000単位)でも売買することができます。
pipsとポイント
FXで用いる「pips」とは、為替が変動するときの基準値のことです。 この値は『ドル/円では、0.01円=1pips』『ユーロ/ドルでは、0.0001ドル=1pips』といった風に通貨ペアごとに決まっています。
なぜpipsが存在するかというと、為替では様々な国の通貨を売買するからです。「ドル/円で0.1円の値幅、ユーロ/ドルで0.0005ドルの値幅利益」と言うより「ドル/円で10pips、ユーロ/ドルで5pipsの利益」といった方が簡潔で分かりやすいです。このように全通貨共通の利益幅を共通単位で表すためpipsは存在するのです。
また、pips をより細かくした単位として「ポイント」というものが存在します。『1pips=10ポイント』と覚えてください。MT4を使用していると決済や損切の設定がポイント表示になっているので混乱しないように気を付けてください。
FXでの資産管理
FXでの資産管理は、ロットを調整することで行います。よく「ハイレバ(ハイレバレッジ)は資産以上の金額を扱えてしまうから危険だ」と言われますが、ハイレバ自体は危険ではなく、むしろ「海外FX」を使用する大きなメリットです。
例え、レバレッジ1000倍だとしても、ロット管理さえ徹底できていれば資産を一気に失うことはまずありません。自分の資金にあったロット数でトレードすることが、FXにおいて最も重要な資産管理なのです。
更には決済と損切までのpips設定しておくことで、無駄な損失を防ぐことができます。今から始める人は「何ロットで何pips取ればいくらの利益になるか」これを瞬時に計算できるようになることを最初の目標にしてください。
あとがき
自分の資産に合ったロットを見極め、何ポイントの位置に決済と損切を設定すれば、何pips取れそうなのかを考える。これがエントリーするまでにすべきことになります。チャートの分析以上に大切なことですので、適切な判断ができるようにしっかり訓練していきましょう。